2015(平成27)年度 挨拶

本美濃紙がユネスコ無形文化遺産に登録

          東京古城会会長 松尾紀義 

 会員並びにご家族の皆様、ご機嫌いかがですか。日時の過ぎるのは早いもので、今年も4月の中旬になりました。皆様お元気で充実した毎日をお過ごしのことと存じます。

 昨年11月ユネスコは「和紙 日本の手漉き和紙技術」を無形文化遺産に登録することを決定しました。登録の対象となったのは、「本美濃紙」と「細川紙」(埼玉県)・「石州半紙」(島根県)を一括した「和紙製作技術」で、原料に「楮(こうぞ)」のみを用いるなど、伝統的製法による手漉和紙の製作技術が伝統的工芸技術として評価されました。

 本美濃紙は美濃市牧谷地区(下牧・上牧)に伝承されてきた伝統的製法により漉かれたもので、入念な手作業で原料処理を行い、不純物をよく取り除いて楮の繊維のみを用い、良質な製作用具を使用して我が国特有の「流し漉き」で漉き、板に貼りつけて天日乾燥したものです。美濃紙の歴史は古く、江戸時代以降最高級の障子紙として「美しさと丈夫さ」は高く評価されており、現在は主に障子紙のほか文化財保存修復にも用いられています。

 子供のころから慣れ親しんできた故郷の美濃紙が、ユネスコ無形文化遺産に登録されたことは「地元の誇り」であり、私たちにとっても大変嬉しいことです。これを契機に地場産業が活性化し、地域社会の発展につながることを期待したいものです。美濃市出身者としてこの際、本美濃紙について正しい知識と現状・今後の課題などについて理解を深める必要を感じております。

・講演会は「美濃和紙伝承千年プロジェクト」について、美濃市役所総合政策課長の市原俊美さん(高28)に講演していただく予定です。

・同窓会会頭、美濃市長、校長先生などが来賓として出席予定です。(昨年は5名参加)

・卒業年別に座り、グループ写真を撮影します。(昨年の写真はURL tokyo-kojyokai.org/で)

以下が今年の同窓会開催要領です。同窓の仲間をお誘いの上、多数ご参加ください。お待ちしています。